冷徹生徒会長が私に甘くなるまで

「まだ来てないかな……あ、でも私、蒼汰くんの私服姿って見たことないや……!」


そう、制服姿のビシッとした蒼汰くんしか知らないのだ。一体どんな服を着てくるんだろう。


やっぱり黒のジャケットとか、カチッとしたシャツなのかな?


そんなことを考えていた、その時だった。


「――朝比奈」


背後から低く耳に心地よい声が聞こえて、ハッと振り返った。


そこに立っていた人物を見て、私は思わず「ひえっ……!」と小さく悲鳴を上げて息を呑んだ。