冷徹生徒会長が私に甘くなるまで

ワアアアアアアアアアアアアッ……!!!
地鳴りのような圧倒的な歓声と、体育館の屋根を揺らすほどの激しい拍手が巻き起こった。
「日葵ちゃんの言う通りだ!」「生徒会、負けるな!」「俺たちの努力を返せ!」「新プロジェクト賛成!」
数百人の生徒たちの想いが一つになり、大きな熱狂の渦となって体育館全体を包み込んでいく。生徒たちの目は一人残らず輝き、自分たちの権利と誇りを取り戻すために手を取り合っていた。
最前列で結衣ちゃんがボロボロと嬉し涙を流しながら拍手を送り、壇上の袖では詩織さんが気高く胸を張り、満足そうに頷いている。
「な、なんという……なんという暴挙だ……!」
教頭がガタガタと膝を震わせ、蒼白な顔で立ちすくんでいた。


そこへ、体育館の重厚な後方扉が再び開き、厳格な雰囲気をまとった老紳士が入ってきた。


桜ヶ丘学園の最高責任者――理事長だった。


「理事長……! これをお聞きください、生徒会が勝手に――」


擦り寄ろうとする教頭を、理事長は手で静かに制した。その目は厳しく、壇上のスライドと積み上げられた分厚い署名簿を見つめている。


「……月城君、朝比奈さん」


理事長がゆっくりと壇上に登り、マイクの前に立った。歓声がすっと収まり、全全校生徒が固唾を呑んで見守る。