冷徹生徒会長が私に甘くなるまで

「みなさん、こんにちは! 2年B組の朝比奈日葵です!」


私の明るい声に、体育館のざわめきがすっと収まる。


「私は春にこの学校に転校してきとき、見た目が派手だとか、根も葉もない噂のせいで、『不真面目な転校生』だって偏見を持たれました。……正直、すごく悔しかったし、悲しかったです」


客席の生徒たちが、真剣な眼差しで私を見つめている。結衣ちゃんが客席の最前列で、祈るように両手を握りしめてくれているのが見えた。


「でもね、逃げたくなかった! 『派手だから勉強ができない』『見た目がこうだから不真面目だ』なんて、誰かが決めた勝手なラベルで自分を諦めたくなかったんです! だから私は猛勉強して、自分の行動で真実を示そうと努力しました!」


私の声に熱がこもる。