冷徹生徒会長が私に甘くなるまで

集まった署名用紙の束は、日ごとに分厚く、重くなっていく。


自分たちの学校を自分たちの手で変える――その大きな熱い情熱のうねりが、学校全体を包み込み始めていた。


全校集会を翌日に控えた、放課後の夕暮れ。


茜色の光が差し込む生徒会室で、蒼汰は机の上に積み上がった膨大な署名簿を、愛おしそうにそっと撫でていた。


「……朝比奈」

「ん? なぁに?」


作業の手を止めて振り返った私に、蒼汰が静かに歩み寄ってきた。


夕陽に照らされた彼の横顔は、出会った頃の氷のように冷たい仮面ではなく、温かく穏やかな一人の男の子の顔だった。