冷徹生徒会長が私に甘くなるまで

陸と結衣ちゃんが顔を見合わせる。蒼汰の瞳には、揺るぎない改革の火が燃えていた。


「ただ不正を暴いて大人を攻撃するだけじゃない。『生徒一人ひとりの個性と努力が正当に評価され、誰しもが自分らしく輝ける学校』を作るための、前向きな改革案を全校生徒に提示するんだ」


「理不尽な頭髪・装飾ルールの見直しと、部活動・文化活動の評価プロセスの透明化……。これを新しい校則&評価基準として提示し、全校生徒から賛同の『署名』を集める!」


私が言葉を継ぐと、詩織さんが感心したように目を輝かせた。


「すばらしい案ですわ、月城くん、朝比奈さん! 過半数……いえ、全校生徒の圧倒的な数の署名という『生徒の意志』が集まれば、理事長も教頭も無視することはできませんわ!」


「よし! 全校署名活動、スタートだね!」


翌日から、生徒会と仲間たちを中心とした大規模な署名活動が始まった。