my memory love 〜あの時の約束〜




今日は文化祭当日。



配役のある人は着替えとかの関係で、みんなよりも1時間早く来るように言われていた。



この日はうちの親がいる日だったのもあって、いつも起こしにくるハチは不在。




正門を抜けて自転車を止め、教室までたどり着く。





ーーーガラガラッ



「うぃーっす!」


「え、あんたなんでいんの?」


「いやなんか、大道具で前野が早くこいとかなんとか言うからよー」


先に教室にいたハチと私は部屋に2人きり。


「なんだー、なら朝一緒に行けばよかった〜」


私はそう言いながらカバンを下ろして、自分の椅子に腰掛けた。






「……お前さ」


「なに?」


「その……仁と付き合うのか?」


「なんで?あんたにそんなこと聞かれなきゃいけないのよ……」


「告られたとか……聞いちゃったもんは、気になんだろ!?
ほらもし付き合ってんなら朝起こしにいくのも、もういらねーかなって…」






「はぁ!ダメに決まってんでしょ!!!」







わたしは自分の言った言葉の意味が……自分でもよくわからなかった。


なんでこんな言葉が出てきたの、私……。






ハチはすごい驚いた表情をしながら私のことを見つめていた。


「……なんでダメなんだよ」


「今までずっといたやつが……いきなり来なくなるとか、色々と調子狂うって言ってんでしょ!!」



「……なんなんだよおま…」






ーーーガラガラッ


「泉ちゃんおはよう」


「仁、おはよう……!」


「着替えるから、被服室に来てって委員長が呼んでるよ」


「わかった!今行くね」



一旦開けた扉を閉めて、仁は先に被服室に向かった。



「……勝手に決めるんじゃないわよっ。ハチのばーか。」



わたしはなぜかその場にいるのが恥ずかしくなり、被服室へと足を運んだ。