あのときの約束〜おさななじみなう〜





「おっはよー♪今日も夫婦仲良く登校ですか〜」






「なっちゃん、もうそれやめてってば!!」







後ろから現れた私の親友、前野夏葉







なっちゃんは私と同じ中学出身だ。ちなみにハチとも。










「どっちが母さんなのかわかんねぇけどな〜

ほんと今日もギリ………っいって!!!何すんだお前!!」











私のぶんまわしたカバンがハチの背中にクリーンヒット。









「朝からごちゃごちゃいってないで早く席つけ!」









「おまっ、あしたから起こしてやんねーかんな!そしたらお前留学確定だかんな!?」










私は聞こえないふりをして席に着く。








ーーーーーーーーガラガラッ




「なんだー朝からうるさいぞ八谷ー」





「なんで俺だけなんだよ……」





はははっと笑うクラスメイトの声が響く








「今日からこのクラスに転校生が入る。よし、いいぞー入れー」





先生の一言でクラス全員の視線が開くドアの方に集中した。







キリッとした目線で、スンッとした立ち方

身長は多分180センチくらい

茶髪のセンター分けの髪

いわゆるイケメン高身長男子








「……………え。」








驚きが隠せない私は思わず声に出てしまった





「えぇ!ちょまって、仁じゃね!?」




私の心の中の声を、ハチが代弁してくれた。





「お?なんだ、知り合いか八谷」






「知り合いも何も、幼馴染ってやつ?
な、泉!」





ハチの一言でクラス全員が私の方に振り返る。





私はポカーンとした表情のまま何も言えず






「西原仁です。どうも。」





先生に自己紹介を促された仁は、よそよそしく自分の名前だけ名乗り、スンッとしている。






「席は、瀬川の隣空いてるな!そこに座れー」




「えぇ?!」



ーーーーーガタッ




席についた仁が気になってつい視線を向けた




「……なに?」





「久しぶり仁!!」





「は?お前誰だっけ?」





「う、うそ、覚えてない?!」





勇気を振り絞って明るく言ってみたものの





「んー、知らねー」




ぽいっと前を向いてしまった。





ま、まぁ、幼稚園の時の話だし?!






「おい仁、そんな言い方ねぇだろ!?」



ハチがいつものテンションで話しかけにきた。





「俺ら3人幼稚園一緒だったじゃんか!
まじで、覚えてねーの?」




「俺の記憶にはない」


そのまま仁は立ち上がって、どこかいってしまった。







「なんだよ、あいつ、あんな冷たいやつじゃなかったよな?」






「うん。私の中の記憶では、まったく別人だったよ。」





「泉、もしかして感動の再開だったりして〜!」





「ちょ、なっちゃん!ちがうって!」


なっちゃんは腕を組みながらニヤついて私をみる。





「あいつがあんな態度なら、泉の隣の席は俺が座る!」





「お前は自分の席にさっさともどれ!しっしっ」





「なんだよ、冷てぇな!
……『俺の記憶にはない』だってさ。
さすが俺、モノマネうまいわー」




「もう!きもいからはよ席つけ!!」




ハチのわけわからないものまねに


私は鋭い視線を送った