熱はすっかり下がり3日ぶりの学校。
「あ、泉ちゃん!」
廊下で私を発見した美沙ちゃんが私に駆け寄ってきた。
「この間、大丈夫だった?急に倒れたから心配してたんだよぉ?」
「もうすっかり元気!あの時はありがとう」
「私は、何もしてないよ〜、だって運んだの仁だから…」
いつも明るい美沙ちゃんの顔が少し曇りがかったように見えた。
あの時、何話してたんだろう…
……絶対聞けない。
「おはよう」
そんな話をしていたら、ちょうど仁が現れた。
「泉ちゃん、もう大丈夫なの」
「うん。もうすっかり!あの時は本当にありがとう!」
「……ならよかった」
ホッとした表情を浮かべながら仁は教室に戻っていった。
……心配してくれてたんだぁ。
「泉ちゃんって本当に仁と付き合ってるの?」
えぇ…だからなんでそうなるの!?
美沙ちゃんから思わぬ質問をされて戸惑っているわたし。
「…付き合ってないよ」
「仁のこと、好き?」
「えぇええ!?何言ってるの、わたしはそんなこと……」
ない。
って言えないのは何故だろうか。
確かに、幼稚園の時は……
でもあんなの子どもの時の話で。
仮にわたしが好きだとしても
仁は私にまったく興味ないし。
「そっかぁ。好きなんだぁ。」
「あ!ないない!ごめん、びっくりしただけ…!」
「じゃあ、ライバルだねっ♪お互いがんばろーね、泉ちゃん♡」
「はい!?」
バイバーイと可愛く手を振りながら、美沙ちゃんは教室に行ってしまった。
え?ちょっとまってよ。
ライバル???
ってことは美沙ちゃんも…?
いや『も』ってなによ、私……



