有名バンドの歌姫は無の美少女でした

ウィーン


自動ドアが開いた。

ちょうど今、ご飯を買い終わった所だ。




「…蓮華?」


…え?


私の背後から、声がした。


この声…


「春途さん⁈」


後ろに居たのは、春途さんだった。


「え、どうしてここに…?」

「ごはん買いに来た。
 俺たちの家から近いんだよ、ここ」


へぇ~………って、


「俺たち?」

「あぁ、言ってなかったな。
 灰華のメンバーは、ある一軒家に住んでるんだ。」


あぁ、だから蓮司が清潔だったのか。


「で、蓮華こそ、なんでここに?」

「私もごはん買いに来たんです!
 ちょうど歌い終わったので!」


そう言うと、春途さんがぎょっと目を見開いた。

「歌い終わったって…早いな」

「えへへ…なんか、早く歌いたくて!」


そう言って笑うと、春途さんの顔が赤くなった。


「え…どうしましたかっ⁈」


「…っ、見るな」

そう言ってそっぽを向く春途さん。


――ドキッ

なんか、可愛い…。


というか、ドキッってなに⁈

なんか、前もあったような…。


気のせいかな?