有名バンドの歌姫は無の美少女でした

「…今日も、行くかぁ……」


普段着に白のパーカーを履いた私は、ギターケースを背負って、“あそこ”に向かった。





















ガラッ


「…」



私が来たのは、旧中学校にある、使われていない音楽室。



ここは、私の場所。




…と言っても、多分、他の団体1組がよく使っている。


私は一週間に一回程度で来るが、ほこりがかぶっていない。



私、掃除してないし。おかしいよね。




だから、ここは誰か使ってる。そう確信してる。


運良く、その使ってる団体には会ってないけど。










お母さんが歌手で、お父さんがバンドのエレキギター(バンドのギター)担当ということもあり、幼い頃から常に音楽と隣合わせで。



私は趣味程度だけど、ギターが扱え、歌が歌える。




基本は分かるからね。



お父さんはエレキギターだけど、私はアコースティックギター(茶色の、バンドでは使わないやつ)を使っている。




テレビで見て、ベタ惚れしたんだよね。







私は、アコースティックギターの準備をし、いつでも出来る状態になった。




「…よし!」



私は、自分で作ったオリジナル音楽を歌いながら弾いた。



いわゆる、弾き語りってやつだ。


「ー」





それを聞かれていたなんて、思って見なかったー。