碧くんの好きが溢れてる② 〜あなたの好きで溺れそうなんですけど〜

 私たちが頑張って作った応援看板は、生徒と先生の投票で決まる。お昼休みの時に皆、投票した。昼食の後、碧くんと一緒に投票箱に青団と書いて入れた。なんと2位。

私はなかなか1番に縁がないらしい。でも5団の中で2位は得点が高い。そんなこんなで総合得点は赤団を破って1位。勝った!

碧くんと一緒の青団が優勝だ。皆で抱き合い喜びあった。碧くんに抱きついた時は、お互い長く寄り添っていた。最高の彼氏です。

あっという間に終わった体育祭。とても楽しかったので名残惜しい。来年も碧くんと同じ団になれたらいいな。


体育祭が終わって、体育委員と運動部の生徒と先生たちが片付ける。私は凛に頼まれ一緒に片付けをする。 

グラウンドの端っこにある体育倉庫にラインカー(白線を引くための道具)や大縄などを入れた。気がつくと、佐藤さんも手伝っていた。

最後にリレーのバトンを箱に入れて持つと重い。佐藤さんは私が重そうに持っていたことに気づいて一緒に持ってくれた。バトンは予備の分まであるから重いんだ。こんなにバトンいる?と思いながら運んだ。

「ありがとう」と佐藤さんに微笑んだ。
「これ見かけより重いね」
「うん」
「これを持って行ったら帰れるね」
「そうだね。思ったより早く帰れそう」
「うん。今日の体育祭楽しかったね。看板1位になりたかったなぁ」
「あれは点数が1位と3票差だったから惜しかった。でも1位も同然だよ。佐藤さんのお陰で、あんなに良い物ができたよ」
「制作しているときは楽しかったね。きっと作る過程に意味があるんだよな」
「そうそう、色塗り楽しかったもの」
「うん。そうだな」

佐藤さんは笑顔だった。あの看板作りは頑張った。それにしても佐藤さんは細いけど、見かけによらず力があるんだと思った。碧くんとは正反対だけど、優しそうでいい人だ。