ナナカ「なかなか面白い出来事ね」
ジュンヤ「だろ? これが当時の新聞記事だ」
〇〇新聞より
6月3日、〇〇県〇〇市の小学生アミさん(11歳)の行方がわからなくなりました。
アミさんは放課後友人ふたりと別れたあと、忘れ物を取りに学校へ戻ったあと、姿が見えなくなったとうことです。
警察では事件事故の両方から捜査を進めています。
ナナカ「ふふふっ。警察が捜査をしても見つからなかったのね」
ジュンヤ「もちろん。これは人間がらみの行方不明事件じゃないからね。友達は今でも心配しているみたいだ」
ミドリ、アユ、アミのグループメッセージより
ミドリ《アミちゃん、どこに行っちゃったんだろう》
アユ《いなくなってもう1年か……。あのとき、一緒に学校に戻っていればよかったのかな》
ミドリ《私もずっとそう思ってた》
アユ《だけどアミちゃんは必ず戻ってくるよね?》
ミドリ《当たり前だよ! 私たちが信じていてあげなきゃ、アミちゃん可哀そうだよ》
アユ《そうだよね。中学になっても、高校になってもアミちゃんを待ってあげよう》
ミドリ《うん。アミちゃんが戻ってくるまで、このグル-プメッセージも続けるって約束ね》
ナナカ「いい友達ね。もう戻ってくることはないのに。この子たちには本当のことを教えてあげなかったの?」
ジュンヤ「教えても無駄さ。人間はそういう出来事を信じてないからね」
ナナカ「私たちの世界では悪魔以外の悪しきものたちが集まるのは当たり前だけれど、人間界では違うのね?」
ジュンヤ「幽霊やオレたちみたいな悪魔は、いるかいないかわからないものらしい。もりちろん、AIに自我が宿るなんて信じていないヤツの方が多いみたいだな」
ナナカ「人間の恐怖心はなによりの弱みになりそうね」
ジュンヤ「それじゃ、次はナナカの番だ」
ナナカ「こっちも結構面白いものを見つけてくることができたわよ」



