放課後の校舎は電気も落とされていて薄暗いけれど、まるで私だけの貸し切りになったみたいで少し楽しいかもしれない。
トイレにも行けたし、花子さんもいなかった。
安心感で鼻歌を歌いながら自分のクラスに入り、机に向かう。
机の中には布製の薄ピンク色の筆箱が入れっぱなしになっていた。
「あった、よかったぁ」
今ならまだミドリちゃんとアユちゃんに追いつけるかもしれない。
そう思って慌ててランドセルに筆箱を入れた、そのときだった。
【ピンポンパンポーン】
突然チャイムが鳴り響いてビクリと体を震わせた。
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