◆◇雪斗side◇◆


急に話し掛けてきた女は、俺が探していた物を手にしながら振り向いた。


ウッ なんであんな可愛い笑顔なんだよ。


「ほら、あったよ!
良かったねぇ♪」


あぁ。ほんとに良かった。


ペンダントも見つかるし。

こんな可愛い子にも会えるなんて。


「ありがと。
てか、名前は?」


「え?相羽美希だよ。
あなたは?」


「おれは…………ゆ、雪斗だ。うん、雪斗!」


名前なんて俺にはないから思い付いた名前だった。。

でも、美希はニコニコしていた。


「礼はしてやれないが、家まで送る」