隣の席の泉宮くん(過去形)


期末テストが終わって、くじ引きで席替えをした。

私は廊下側の列の前から三番目で、隣の席は都鳥くんだった。

「よ、よろしく。」

「あぁ。」

声を掛けると一応、返してくれた。

クールで冷たい印象があるから、内心無視されるのではと、ビビりまくっていた。

彩ちゃんは真ん中の列の一番前。

泉宮くんは真ん中の列の後ろから、二番目で月守さんと隣……。

月守さんはクラス委員長である。


私の夏休みの予定は、彩ちゃんの家にお泊まりするのと、おばあちゃんの家に行ってお墓参りに行く。

終業式の日、下駄箱で靴を履き替えてると、

「またね、入夏さん。」

泉宮くんも帰るところで、声を掛けられた。

「……またね。」

夏休みの間、泉宮くんは何をして過ごすのか気になったけど何も聞けなかった。

海とかプールとか夏祭りとか。

みんなで遊びに行くのかな。