分からなすぎるよ、火咲くん。

クラスの人数が多かったから鬼は何人かいて。

足が速い男の子や女の子が鬼だった。

私はもちろん足なんて速くないから必死に隠れてた。

途中で見つかってしまいそうになって。

でも火事場の馬鹿力ってやつかもだけど上手く撒くことができた。

だけどまた隠れようとした時にドジを発揮してすっ転んだ。

声を出したらバレるから泣くのを我慢してたら。

茂みから女の子が出てきた。

クラスの、あまり喋ったことのない子。

怖そうとか、キツそうって言われてた子だった。

名前は、佐々岡さん。

彼女はおもむろに近づいて来てバンソーコーを渡してくる。

「……膝。血出てるから」