また前髪をわしづかみにされて頭を床に打ち付けられるかもしれない。 それでも、このままほっておいたら澪ちゃんが……! 私は咄嗟にその場に正座をして頭を下げていた。 いわゆる、土下座だ。 土下座なんて今まで一度もしたことがなかったけれど、咄嗟に出た行動だった。 「お願いします。澪ちゃんを傷つけないでください」 「あんたさぁ、なんでそんなに澪にこだわるわけ?」 アカリさんの冷静な声が上から聞こえてくる。 「澪ちゃんは……私の命の恩人なんです」