「栞奈ちゃんは澪ちゃんに騙されてるんだよ」 「はぁ? なに言ってんの?」 「だって澪ちゃんは栞奈ちゃんがいなければ友達なんていないじゃん」 澪ちゃんがそんな風に思われていたなんて! 確かに澪ちゃんは大人しい性格をしている。 だけど、友達が私しかいないわけじゃない。 「そんなことない!」 ムカムカした私は大きな声でそう怒鳴って、用を済ませることも忘れてトイレから出たのだった。