人の気配はドアの近くから感じられた。 僕は弟が起きないようにそっと上半身を起こして目をこらした。 すると暗闇の中にぼんやりと男の子の姿が浮かび上がってきたのだ。 右手には青い傘を持っている。 「あっ」 と、思わず大きな声を上げそうになって右手で自分の口を塞ぐ。 男の子は笑みを浮かべて青い傘の柄についているティラノサウルスのめじるしチャームを取り、差し出してきた。