「病気だったんだって」 「え?」 「血管が詰まって倒れて、ずっと入院してたらしんだけど……」 陽太郎はそこまで言って口を閉じた。 その先は聞かなくてもわかった。 あの大きな紙袋の中には、その子の持ち物が入っていたんだろう。 死んでしまったから、取りに来たんだ。 そのとき、僕の中で重大な点が線として繋がった。 「もしかしてその子って、男子生徒?」 「あぁ、そうだよ。急にどうしたんだよ、そんなに慌てた顔して」 陽太郎の言葉を最後まで聞くことなく、僕は教室を飛び出した。