体が重たくて足を一歩踏み出すだけでもすごく力が必要だった。 そして歩道橋を下ろうとしたそのときだった。 重たい右足がなにかととられる感覚があった。 あっと思ったときにはもう体のバランスが崩れていた。 天と地が逆さまになる。 階段から落下する直前、僕は歩道橋の上に立つ青い傘を持った男の子の姿を見た。 その傘の柄にはティラノサウルスのめじるしチャームがついていた。