☆☆☆ それから私は迷子知らずになった。 ひとりで見知らぬ場所を歩いていても、必ず家に帰ることができる。 迷子になる恐怖はいつの間にか消えて、あちこちに探検に行くことが増えた。 親も友達も急に成長した私にすごく驚いていた。 「イオリ、最近は全然迷子にならないしもう安心ね」 夕飯の食卓でお母さんが安心した表情で言う。 「うん。そんなに心配してたの?」 聞くとお母さんは頬に手を当ててため息を吐き出した。