「わたしってね、世界一くじ運がわるい人間かもしれないなって……」
「そーお?」
「うん。当たりたいときには当たらなくて、当たりたくないときには当たっちゃうんだよね。ふしぎなことに」
そうしたら、美野里ちゃんは、なんだろうって感じで首をかしげたあと、
「考えすぎだよ。たいてい、みんなそうだよ」
ポンポンとわたしの肩をやさしくたたいて、なぐさめてくれた。
「わたしね、いいこともわるいことも、一生のあいだ起きるのは半分ずつって、どっかで読んだことがあるよ」
美野里ちゃんは、読書家らしい発言をした。
「もしそれが本当だったら、これからはいいことがあるかな?」
「ぜったいそうだよ。きっと、いいことあるよ」
「そうだったらいいな……」
えへへ、と小さく笑う。

