ちなみに予餞会とは、いわゆる“卒業生を送る会”のことだ。
生徒会が中心となって行なわれる学校行事であり、その準備にはとってもたくさんやることがあって、なかなか休めないし、いそがしいって聞いている。
だから、できれば、やりたくなんてなかった。
なのに、よりによって、のんびりやでおっちょこちょいなわたしが、予餞会の委員に選ばれてしまったんだ。しかも、三十二分の一の確率のくじ引きで。
「ええっ、ちょっと待って。わたし、まだやるって言ってないよ!」
すぐさまわたしは、抗議の声をあげた。
だけど、その声は、
「ずるーい!」
「やだー!」
いっきにわいた、さけび声によって、あっというまにかき消されてしまった。

