「けど、行きにくいなあ。きのうのことがあるから……」
センパイたちに笑われたことを思いだしながら言うと。
「まだ気にしているの? だいじょうぶ、きっと覚えていないよ。下級生の顔なんて」
美野里ちゃんったら、あっさりしてる。
言われてみれば、そんな気がしてきたよ。
「そうだよね? 覚えてないよね?」
わたしがすがるような顔を見せたからだろうな。
美野里ちゃんは、わたしを安心させるように明るく笑った。
「うん、そうだよ。だから、ももちゃん。うちのクラスの代表としてがんばってきてね。会長の話、楽しみにしているから!」
わたしはやっと、ふに落ちた。
「なあんだ、ホントはそっちが目的なんだ」

