かわいいのはホントだよ。


「………………」

 わたしは小林くんの背中を見つめた。

 グズグズしていたから、つい気になって声をかけてきたのかと思ったけれど。

 なんなんだろう、あの言い方。

 変なの、まったく意味がわからない。

 わたしが予餞会委員の集まりに出席しなかったら、どうして小林くんが文句を言われるんだろう。ふつう文句を言われるのは、この場合、わたしだよね?

 んんー?

 いくら首をひねって考えてもわからない。

 そこへ、美野里ちゃんもやってきた。

「ももちゃん、いいの? 生徒会議室に行かなくて」

「え?」

 教室の時計を見ると、集合時間の三時半まであと五分!

「わっ、いつのまに!?」

「ほらほら、はやく行きなよ。ますます遅れちゃうよ」

「う、うん」

 美野里ちゃんに急かされて、席を立つ。