「うん、なんとか……。ゴメンね」
と、笑いかけたら。
イヤホンを抜いたときのように、まわりの声がいっきに入ってきた。
「あーあ、転んじゃったの? 痛そうー」
「一年生? じゃれあっちゃって」
「かわいいんだー」
気づけば、走りまわっているうちに、上級生たちがいる渡り廊下に近づいてしまっていた。二年生たちがすぐ目の前にいて、わたしと美野里ちゃんを見てクスクス笑っている。
わわっ、国竹会長と坂木副会長まで!
女子のセンパイたちのようにあからさまな態度ではなかったけれど、ふたりとも口もとに笑みを浮かべているのがチラッと見えたんだ。
どどどっ、どうしよう!
こんなに大勢のセンパイたちに、子どもっぽいところを見られてしまって。

