かわいいのはホントだよ。


「もーう、ももちゃんってばー! 適当に話をあわせちゃって! そういう子は、おしおきです! くすぐってやるー!」

 美野里ちゃんは言いおわるのと同時に、わたしの脇腹(わきばら)をくすぐってきた。

 うひゃっ、くすぐったい!

「ごめーん、美野里ちゃーん!」

 あまりのくすぐったさに、思わずあやまりながら逃げだした。

 ホウキとちりとりを持ったまま、キャアキャアと鬼ごっこ。

 バタバタ、走りまわっていたら。

「ひゃっ!」

 地面のくぼみにつま先を引っかけたせいで転んでしまったんだ。

 ひざに痛みが走って、思わずそのまま座りこむ。

「いったあ……」

「ももちゃん、だいじょうぶ!?」

 美野里ちゃんが戻ってきて、わたしと同じ目線(めせん)の高さにかがみこんだ。