女の子たちの輪っかの中心に、彼女たちとなごやかに話をしている、背の高い男子がふたり。ネクタイの色で二年生だってひと目でわかる。
「キャー、ホントだ!」
「国竹会長、今日もカッコいい~!」
「わたしは、副会長の坂木センパイがいいな♡」
美野里ちゃんも、同じ班のみんなもそろって、目がハートマークだ。
わたしもいっしょに、上級生たちを観察した。
みんなが夢中になっちゃうのもわかる。
どちらともカッコよくて、まるで少女漫画の中から抜けだしてきたみたいだもん。
あんなにステキなひと、なかなかいないよねえ、なんて、ほくほくしていたら。
「ねえねえ、ももちゃんはどっち推し?」
とつぜん、美野里ちゃんが興味しんしんに聞いてきた。

