そうしたら、みんなをゴカイさせてしまったみたい。
「そうだよね、城山さんだって会長たちに会いたいよね?」
「ゆずりたくない気持ちわかるよ。なんてたって、わが校のアイドルだもん」
「ねー?」
んんっ?
残念なことに、わたしの言い分はまちがって伝わってしまったらしい。
「あの、そうじゃなくて――」
みんなのゴカイを解こうと口をひらきかけたときだ。
「あっ、あっち見て! 会長だ!」
同じ班の子がひとり、渡り廊下に向かって指をさす。
その声に、今ここにいるみんながいっせいに反応した。
指をさされた方向を見てみると、渡り廊下のところに、ちょっとした人だかりができていた。

