腐った檻の中で一人だけ綺麗だった。

そこで起こっている出来事が理解できなくて、私は走って家に帰る。


(どういうこと……? 私なんか用済みってこと……?)


無我夢中で走っていると、すぐ家に着いた。

さすがに陸上部が本気を出すとすぐに着くよね。


家のドアを開けて玄関にへたり込む。


家には誰もいない。


私のお父さんは小学生の時に亡くなったから。

今はお母さんと2人暮らし。


家にはほとんどいないけど。


(もう嫌だ……)


それから私はずっと涙を流していた。