「おはよう、麦。」 「おはよう…ごめんね。」 謝ったのは、約束を破ったから。 「新学期、一緒に登校しよう」 そうハルは言ってた。 忘れてない。 なのに、春を待たずに家を出たのは、ハルに迷惑をかけたくなかったから。 でも、そう言ったらハルは怒るかもしれない。だから私は黙って俯いた。