この恋に終わりがあるなら



校舎に入る事を諦めた私は、両足の鉛を振る様に踵を返して駅に戻ろうとした。

 ーーその瞬間。


「麦!」 

 聞き慣れた声が肩を叩く。

 顔を上げると、そこに立っていたのは眩しいほどに満面の笑みを見せる幼馴染の川辺春希(ハル)だった。