12.5.1 川上副校長・砂村主任・私
川上副校長:4月からこちら(分教室)に来て、(不明)1ヶ月間勤務して、ご自身がどのようにお考えか、自分の印象とか、難しさとか、ここはこういうふうにやってみようとか、聞かせていただいてよろしいですか?
私:ここ(分教室)のお子さんのような実態(気管切開・胃ろう等常に医療的ケアを必要とする状態の児童・生徒)の方々に出会うのは生まれて初めてで、新規採用の方と全く変わらない状態だと思います。特にカズオくんのこと(カズオくんの抱き方が悪く、気管切開部のカニューレが外れてしまったこと)で、分教室の先生方にはたいへんご迷惑をおかけしました。言い訳がましいのですが、はじめから(医療的ケアの必要な児童・生徒を)上手にできる人はいないと思いますし、(児童・生徒のことを)イヤだと思ったことは一度もありませんし、私自身が(なかなか上手に関われなくて)じれったいと毎日感じています。
川上副校長:気管切開をしていないお子さんもこの間見てきましたよね。そういうところの中ではどうですか?(分教室の)教育活動は、基本的に(児童・生徒と教員が)1対1になる、保護者が(しばしば参観に)来る、そういうところが中心で、集団の授業もあると思うんですけど、そういうところでは、どんなふうに思われますか?(不明)X(養護学校 ※私が最初に赴任した学校)の時の……(私の自己申告書を見て)X校には8年間いらっしゃったんですよね。その中でやっぱり気管切開の方はいなかったとしても、重度のお子さんはいらっしゃいましたよね。
私:はい。
川上副校長:今で言う自立活動、からだの取り組みはあったと思います。教育活動は今みたいに個別ではないと思うんですけど、(不明)学習グループ中心だったと思うんですけど、学年は……高等部にいらしたんですよね。
私:はい、高等部です。
川上副校長:そうするとよけいに、学年での取り組みはあったと思うんですけど、肢体不自由のお子さんの教育活動というところでは、どんなふうに、この一ヶ月間を振り返ってみて……。
私:やはり、気管切開をされていない方と、されている方とは、かなり違うな、という印象はあります。当然実態は違うのですから、あたりまえといえばあたりまえなのですが。病院内で医療的ケアを常時受けながら生きている子どもたちと、通学籍で、身体は不自由でも、とりあえず元気で毎日学校に通うお子さんは本当に違うな、という実感はあります。
川上副校長:(教育活動を行う)環境は違っても、実際にする中身としては一緒の部分がありますよね。(不明)コミュニケーションとか、身体面とか、認知の面とか、そういうところは共通性がありますよね。そういうところでは、ちょっと昔を思い出したりというようなことはあるんですか?
私:そうですね……。
川上副校長:8年間、全部が全部教科指導だけではないですよね。
私;はい。ただ、通学籍のお子さんよりも、もっともっと細かく細かく、力の入れ方から何から、やはり相当細かい配慮が必要な方々だという実感があります。
川上副校長:今回こういう話になっているのは、カズオくんのカニューレが取れてしまった件も含めて、この一ヶ月間を見させていただいた中での、今、担当の入れ替えも含めてなのですが、この間の先生(私)の、(不明)分教室に配属されてどう思ったのかな、ということも含めての今日の「話し合い」なんですね。
私:話し合い?
川上副校長:話し合い。それで、管理職としてはこうしたい、というところを先生(私)に伝えたいと思います。そのための時間をとっていただきました。
私:はい。(*こういう形のものを「話し合い」という日本語で表現する川上副校長の言語感覚に対して、強い違和感を覚える。私の感覚では「取調べ」「問責」「自分の考えの一方的押し付け」以外の何ものでもないのだが)
川上副校長:5月1日付で初任の方が入られたということもありまして、もう一度、担当の入れ替わりも含めて。分教室は多くの方が異動されて、そういうところで、体制決めに苦労されたのですよね、砂村先生含め。そういう中で、初任の方も入った、もう一度ちょっと、この一ヶ月を振り返ってどうだろうか、という時、カズオくんのところで先生(私)、カニューレが外れたところも含めて、あと、病棟の方々の目というか、そういうところも含めて、やはりそこはすごく本校と違う部分なんですね。そことも連携しながらやっていかなければならない。こちらの意向が、大丈夫です、しっかりやります、というところがあっても、やはりそういう方々(○病院センターの方々)とうまく連携していく、という姿勢をとらなければいけない、というのが一番、分教室、重度の方にかかわる(不明)分教室の先生方がたいへん苦労されているところだと思うんです。そこのところも合わさったときに、もう一度体制を考えて、先生(私)のところでは、カズオくんのところは外れていただいて、他の方のところの担当を見ていただきたい、というところを、分教室の主任のところと相談して……
私:それは○病院の病棟の方と相談という……
川上副校長:いえ、相談はしません、分教室の教育活動については、本校の管理職が責任をもっていますので。そこは相談をしません。ただ、事故とかそういうところでは、報告もし、お互いに注意しあう体制をとらなければなりませんし、学校評価のところでも、教育活動のところでは、分教室の主任も含めて、 評価はいただきます。そういう点では、分教室の教育活動のところではご意見をいただきますが、教員の配置や体制のところまでは、意見を聞くことはないです。
ただ、今までの状況を、一ヶ月間のところを報告を受けながら、一人増えたというところも含めて、もう一度見直したときに、そういうふうにしたほうがいいだろう、と、それで、先生(私)も、全く全部外しているところではないので、(肢体不自由校の経験を)思い出しながら、という話がさっきありましたけれども、あと、初任の方と同じような感じです、とご本人(私)から(話がありました通り)、そこのところはやはり一緒に、今まで経験のある方たちと一緒にやってもらいながら、その方から、こういう時はこうした方がいいよ、とその都度その都度で話があると思うんですよね。それを先生(私)は受け入れてもらって。一人ひとり違いますから。それから、ここは病棟ごとに違いますから。(不明)病棟の師長さんの考えもありますし。そこはすごく注意してもらいながら。入ったところ(病棟)に従ってもらいながら、もし、どうしてもおかしいということがあれば、分教室連絡会で師長を通して話し合いながら変えるところなので。今あるところの流れに従ってもらいながら、教育活動をするということになっていますので、そこのところは、昨年まで経験のある方々がそれをしっかり注意しながらやってきていますので、それを先生に伝えると思いますので、それを先生はしっかり受け入れてもらいながら、その子その子の注意ですね。あと、保護者もすごく違うし、ナイーブだし、問題を抱えているし、そこのところは、先生が、(2月に)最初に私が校長とお話した時に、いろいろポリシーはお持ちだと思うんですけども。先生のお考えね、ポリシー(いやらしい言い方!)。あと、教育活動はこういうことが大切だ、というのはお持ちだと思うんですけれども、そこのところは注意していただきながら、ひとりひとりの保護者のお考えもいろいろあるので、そこの注意を受けながら、これ以降の教育活動をしていただきたいな、というのが今日の話の趣旨です。ひとつは、カズオくんのところから別の方になってもらう、直接の担当ですね。で、……
砂村主任:カニューレ事故のあとも、(私は)がんばってやっていただいているのだけれども、やはり、病棟の方で、車椅子の移動を学校のほうでやらないで下さいとか、教室でもフロアに下ろせない、というような制限が病棟のほうからあって、これがどのぐらい時間をかければうまく病棟と解決していけるか、という部分が難しい、というところもあって、担当を変えさせていただいて、新しい先生も入ってくるから、調整できないか、と考えてこういう話に……。
私:カズオくんのことについては、カズオくん自身にとって何が最善か、ということが最優先だと考えています。カズオくんにとって一番よい体制になればよいと考えております。
砂村主任:ほかのお子さんを担当していただくのだけど、そこは、できる限りダブルの対応にして、先生もいろんなご不満なところもたくさんあるかと思うのですが、一緒にやれていければいいような体制を、どのぐらい組めるかわからないのですが、組めるようにしていきたいと思います。先生も移って来られたばかりで、大変なんだな、と……。(カズオくんを外れることに不満はありません!なにを勘違いしているのか。こういう言い方で私の印象をことさらに悪くしようとでもいうのか。事故の遠因は、私が質問をすると前からいる人たちが露骨にいやな顔をしたり、怖い言い方で言われたり、無視したり、そのようなことが度重なり、周囲の人がもう怖くて何も聞くことができない状態になった、まさにそこにあるのに。私が聞いたことに、普通に答えてくれさえしていれば、何事もなかったはずなのに。できないこと、不安なことを気軽に口にし、援助を求められるような雰囲気であったら、何事もおこらなかったはずなのに。朝の挨拶すら、この主任は複数回にわたり無視をした。たしかに、命に関わることに対して、軽率な振る舞いをした私の責任は重く、上記のことは「言い訳」に過ぎない。しかし、事故再発防止の観点に立てば、不安なこと、わからないことを安心して周囲に尋ね、援助を求めることのできる職場の雰囲気作りは不可欠であり、マネジメントの基本であるはず。事故を個人の責任のみ帰し、個人の未熟のみを責めるのは、本気で事故再発を防ぐ気持ちがないと判断せざるをえない)。
私:申し訳ないのですが、言われていないことについては責任の持ちようがありません。カズオくんのこと以外で、病棟の方の気持ちを傷つけてしまったとしたら。私は教わったとおりにすべて最善をつくしてやってきましたし、病棟の方々への挨拶も欠かしたつもりはありません。それでも、いやな思いをさせてしまったとしたら、それは私の不徳のいたすところでございます。
川上副校長:そういうコミュニケーションとか、入ったときのルールとか、そういうところでは先生は注意していただいていると思います。直接の介護というところでは、吸引などのケアはないと思うのですが、車椅子に乗るとか、よい姿勢をつくるとか、よだれが出ていたらケアするとか、その子その子によって注意するポイントがあるわけですね。カズオくんのように気管切開をしている人は、車椅子の乗せ降ろしのばあいには、すごく注意しなければならないポイントがあるわけですよ。それはやはり、先生が8年間○○養護学校で、そんなには重度のところは担当していなかった、初任の方と同じだと言われた、そのとおりで、一回言われたからって、コツなので、なかなか身に着くものではないと思うんです。何回か、一緒についている人から言われたと思うし、先生も、一回聞いたことだから注意したいと思うかもしれませんが、コツというものは、会得するのに時間がかかるものです。その人の経験、子育てを含めて経験があったり、長く介助経験があるなどですっと取り入れられる方と、なかなかコツの会得に時間のかかる人がいるんです。私も肢体不自由校で何人もの人と組んだことがあるので、いろいろな人を見てきました。
先生には失礼になるかもしれませんが、そこのところは、すぐに会得できないのかな、と思うのです。介助面ですね。そういう点も含めて、今回は体制の入れ替えを判断しました。
病棟との関係について言えば、昨年度の学校評価で、職員(教員)の服装のことや清潔感も出ています。そういうところも、病棟の方や一般の方は見ているんですね、分教室の職員に対して。ですから、トータルとして注意して下さいと言いました。
ケースを変える(=私がカズオくんのケース担当を降りる)ことについては、先生の今までの経験と重度のところと一ヶ月間の様子を見させていただいて、まだ長く、もう少しかかるだろう、と判断させていただいたので、コツを会得するまでには。
私:すみません不器用で。
川上副校長:いえいえ、先生も素直にいろいろ、これからも、周りの人が教えてくれると思うんですけれども、私もそうですけど、一回で入るものと、コツが難しいものがあるので、自分の中で納得して、「わかった」と来るときがあるんですよ。摂食なんか特に、微妙な角度だったり、微妙なものなんです。なので、そんなにすぐに会得できないと思うんです。器用さ不器用さはたしかにあると思うんですけど、学ぼうという素直な気持ちですね、先生方も協力してくださいますので、それでやりながら、ぜひ学ぶという姿勢でやっていただきたいなと思います。
川上副校長:教務の方が時間割を組むのに、体制が変わるといろいろ問題が起きるので、たくさんの案を考えて下さっているところです。最終決定にはまだなっていない状況なので、そこは担当でつめるんですよね。来週の会議……。
砂村主任:病棟のほうにも伝えなければならないので、来週の中ごろぐらいまでには決定?することにします。カズオくんのところについては、これまで経験のある先生に、というところで担当を調整していくところです。
川上副校長:そこのところは待ってもらいながら発表になる、ということなので、よろしいですか。
(以下略)
川上副校長:4月からこちら(分教室)に来て、(不明)1ヶ月間勤務して、ご自身がどのようにお考えか、自分の印象とか、難しさとか、ここはこういうふうにやってみようとか、聞かせていただいてよろしいですか?
私:ここ(分教室)のお子さんのような実態(気管切開・胃ろう等常に医療的ケアを必要とする状態の児童・生徒)の方々に出会うのは生まれて初めてで、新規採用の方と全く変わらない状態だと思います。特にカズオくんのこと(カズオくんの抱き方が悪く、気管切開部のカニューレが外れてしまったこと)で、分教室の先生方にはたいへんご迷惑をおかけしました。言い訳がましいのですが、はじめから(医療的ケアの必要な児童・生徒を)上手にできる人はいないと思いますし、(児童・生徒のことを)イヤだと思ったことは一度もありませんし、私自身が(なかなか上手に関われなくて)じれったいと毎日感じています。
川上副校長:気管切開をしていないお子さんもこの間見てきましたよね。そういうところの中ではどうですか?(分教室の)教育活動は、基本的に(児童・生徒と教員が)1対1になる、保護者が(しばしば参観に)来る、そういうところが中心で、集団の授業もあると思うんですけど、そういうところでは、どんなふうに思われますか?(不明)X(養護学校 ※私が最初に赴任した学校)の時の……(私の自己申告書を見て)X校には8年間いらっしゃったんですよね。その中でやっぱり気管切開の方はいなかったとしても、重度のお子さんはいらっしゃいましたよね。
私:はい。
川上副校長:今で言う自立活動、からだの取り組みはあったと思います。教育活動は今みたいに個別ではないと思うんですけど、(不明)学習グループ中心だったと思うんですけど、学年は……高等部にいらしたんですよね。
私:はい、高等部です。
川上副校長:そうするとよけいに、学年での取り組みはあったと思うんですけど、肢体不自由のお子さんの教育活動というところでは、どんなふうに、この一ヶ月間を振り返ってみて……。
私:やはり、気管切開をされていない方と、されている方とは、かなり違うな、という印象はあります。当然実態は違うのですから、あたりまえといえばあたりまえなのですが。病院内で医療的ケアを常時受けながら生きている子どもたちと、通学籍で、身体は不自由でも、とりあえず元気で毎日学校に通うお子さんは本当に違うな、という実感はあります。
川上副校長:(教育活動を行う)環境は違っても、実際にする中身としては一緒の部分がありますよね。(不明)コミュニケーションとか、身体面とか、認知の面とか、そういうところは共通性がありますよね。そういうところでは、ちょっと昔を思い出したりというようなことはあるんですか?
私:そうですね……。
川上副校長:8年間、全部が全部教科指導だけではないですよね。
私;はい。ただ、通学籍のお子さんよりも、もっともっと細かく細かく、力の入れ方から何から、やはり相当細かい配慮が必要な方々だという実感があります。
川上副校長:今回こういう話になっているのは、カズオくんのカニューレが取れてしまった件も含めて、この一ヶ月間を見させていただいた中での、今、担当の入れ替えも含めてなのですが、この間の先生(私)の、(不明)分教室に配属されてどう思ったのかな、ということも含めての今日の「話し合い」なんですね。
私:話し合い?
川上副校長:話し合い。それで、管理職としてはこうしたい、というところを先生(私)に伝えたいと思います。そのための時間をとっていただきました。
私:はい。(*こういう形のものを「話し合い」という日本語で表現する川上副校長の言語感覚に対して、強い違和感を覚える。私の感覚では「取調べ」「問責」「自分の考えの一方的押し付け」以外の何ものでもないのだが)
川上副校長:5月1日付で初任の方が入られたということもありまして、もう一度、担当の入れ替わりも含めて。分教室は多くの方が異動されて、そういうところで、体制決めに苦労されたのですよね、砂村先生含め。そういう中で、初任の方も入った、もう一度ちょっと、この一ヶ月を振り返ってどうだろうか、という時、カズオくんのところで先生(私)、カニューレが外れたところも含めて、あと、病棟の方々の目というか、そういうところも含めて、やはりそこはすごく本校と違う部分なんですね。そことも連携しながらやっていかなければならない。こちらの意向が、大丈夫です、しっかりやります、というところがあっても、やはりそういう方々(○病院センターの方々)とうまく連携していく、という姿勢をとらなければいけない、というのが一番、分教室、重度の方にかかわる(不明)分教室の先生方がたいへん苦労されているところだと思うんです。そこのところも合わさったときに、もう一度体制を考えて、先生(私)のところでは、カズオくんのところは外れていただいて、他の方のところの担当を見ていただきたい、というところを、分教室の主任のところと相談して……
私:それは○病院の病棟の方と相談という……
川上副校長:いえ、相談はしません、分教室の教育活動については、本校の管理職が責任をもっていますので。そこは相談をしません。ただ、事故とかそういうところでは、報告もし、お互いに注意しあう体制をとらなければなりませんし、学校評価のところでも、教育活動のところでは、分教室の主任も含めて、 評価はいただきます。そういう点では、分教室の教育活動のところではご意見をいただきますが、教員の配置や体制のところまでは、意見を聞くことはないです。
ただ、今までの状況を、一ヶ月間のところを報告を受けながら、一人増えたというところも含めて、もう一度見直したときに、そういうふうにしたほうがいいだろう、と、それで、先生(私)も、全く全部外しているところではないので、(肢体不自由校の経験を)思い出しながら、という話がさっきありましたけれども、あと、初任の方と同じような感じです、とご本人(私)から(話がありました通り)、そこのところはやはり一緒に、今まで経験のある方たちと一緒にやってもらいながら、その方から、こういう時はこうした方がいいよ、とその都度その都度で話があると思うんですよね。それを先生(私)は受け入れてもらって。一人ひとり違いますから。それから、ここは病棟ごとに違いますから。(不明)病棟の師長さんの考えもありますし。そこはすごく注意してもらいながら。入ったところ(病棟)に従ってもらいながら、もし、どうしてもおかしいということがあれば、分教室連絡会で師長を通して話し合いながら変えるところなので。今あるところの流れに従ってもらいながら、教育活動をするということになっていますので、そこのところは、昨年まで経験のある方々がそれをしっかり注意しながらやってきていますので、それを先生に伝えると思いますので、それを先生はしっかり受け入れてもらいながら、その子その子の注意ですね。あと、保護者もすごく違うし、ナイーブだし、問題を抱えているし、そこのところは、先生が、(2月に)最初に私が校長とお話した時に、いろいろポリシーはお持ちだと思うんですけども。先生のお考えね、ポリシー(いやらしい言い方!)。あと、教育活動はこういうことが大切だ、というのはお持ちだと思うんですけれども、そこのところは注意していただきながら、ひとりひとりの保護者のお考えもいろいろあるので、そこの注意を受けながら、これ以降の教育活動をしていただきたいな、というのが今日の話の趣旨です。ひとつは、カズオくんのところから別の方になってもらう、直接の担当ですね。で、……
砂村主任:カニューレ事故のあとも、(私は)がんばってやっていただいているのだけれども、やはり、病棟の方で、車椅子の移動を学校のほうでやらないで下さいとか、教室でもフロアに下ろせない、というような制限が病棟のほうからあって、これがどのぐらい時間をかければうまく病棟と解決していけるか、という部分が難しい、というところもあって、担当を変えさせていただいて、新しい先生も入ってくるから、調整できないか、と考えてこういう話に……。
私:カズオくんのことについては、カズオくん自身にとって何が最善か、ということが最優先だと考えています。カズオくんにとって一番よい体制になればよいと考えております。
砂村主任:ほかのお子さんを担当していただくのだけど、そこは、できる限りダブルの対応にして、先生もいろんなご不満なところもたくさんあるかと思うのですが、一緒にやれていければいいような体制を、どのぐらい組めるかわからないのですが、組めるようにしていきたいと思います。先生も移って来られたばかりで、大変なんだな、と……。(カズオくんを外れることに不満はありません!なにを勘違いしているのか。こういう言い方で私の印象をことさらに悪くしようとでもいうのか。事故の遠因は、私が質問をすると前からいる人たちが露骨にいやな顔をしたり、怖い言い方で言われたり、無視したり、そのようなことが度重なり、周囲の人がもう怖くて何も聞くことができない状態になった、まさにそこにあるのに。私が聞いたことに、普通に答えてくれさえしていれば、何事もなかったはずなのに。できないこと、不安なことを気軽に口にし、援助を求められるような雰囲気であったら、何事もおこらなかったはずなのに。朝の挨拶すら、この主任は複数回にわたり無視をした。たしかに、命に関わることに対して、軽率な振る舞いをした私の責任は重く、上記のことは「言い訳」に過ぎない。しかし、事故再発防止の観点に立てば、不安なこと、わからないことを安心して周囲に尋ね、援助を求めることのできる職場の雰囲気作りは不可欠であり、マネジメントの基本であるはず。事故を個人の責任のみ帰し、個人の未熟のみを責めるのは、本気で事故再発を防ぐ気持ちがないと判断せざるをえない)。
私:申し訳ないのですが、言われていないことについては責任の持ちようがありません。カズオくんのこと以外で、病棟の方の気持ちを傷つけてしまったとしたら。私は教わったとおりにすべて最善をつくしてやってきましたし、病棟の方々への挨拶も欠かしたつもりはありません。それでも、いやな思いをさせてしまったとしたら、それは私の不徳のいたすところでございます。
川上副校長:そういうコミュニケーションとか、入ったときのルールとか、そういうところでは先生は注意していただいていると思います。直接の介護というところでは、吸引などのケアはないと思うのですが、車椅子に乗るとか、よい姿勢をつくるとか、よだれが出ていたらケアするとか、その子その子によって注意するポイントがあるわけですね。カズオくんのように気管切開をしている人は、車椅子の乗せ降ろしのばあいには、すごく注意しなければならないポイントがあるわけですよ。それはやはり、先生が8年間○○養護学校で、そんなには重度のところは担当していなかった、初任の方と同じだと言われた、そのとおりで、一回言われたからって、コツなので、なかなか身に着くものではないと思うんです。何回か、一緒についている人から言われたと思うし、先生も、一回聞いたことだから注意したいと思うかもしれませんが、コツというものは、会得するのに時間がかかるものです。その人の経験、子育てを含めて経験があったり、長く介助経験があるなどですっと取り入れられる方と、なかなかコツの会得に時間のかかる人がいるんです。私も肢体不自由校で何人もの人と組んだことがあるので、いろいろな人を見てきました。
先生には失礼になるかもしれませんが、そこのところは、すぐに会得できないのかな、と思うのです。介助面ですね。そういう点も含めて、今回は体制の入れ替えを判断しました。
病棟との関係について言えば、昨年度の学校評価で、職員(教員)の服装のことや清潔感も出ています。そういうところも、病棟の方や一般の方は見ているんですね、分教室の職員に対して。ですから、トータルとして注意して下さいと言いました。
ケースを変える(=私がカズオくんのケース担当を降りる)ことについては、先生の今までの経験と重度のところと一ヶ月間の様子を見させていただいて、まだ長く、もう少しかかるだろう、と判断させていただいたので、コツを会得するまでには。
私:すみません不器用で。
川上副校長:いえいえ、先生も素直にいろいろ、これからも、周りの人が教えてくれると思うんですけれども、私もそうですけど、一回で入るものと、コツが難しいものがあるので、自分の中で納得して、「わかった」と来るときがあるんですよ。摂食なんか特に、微妙な角度だったり、微妙なものなんです。なので、そんなにすぐに会得できないと思うんです。器用さ不器用さはたしかにあると思うんですけど、学ぼうという素直な気持ちですね、先生方も協力してくださいますので、それでやりながら、ぜひ学ぶという姿勢でやっていただきたいなと思います。
川上副校長:教務の方が時間割を組むのに、体制が変わるといろいろ問題が起きるので、たくさんの案を考えて下さっているところです。最終決定にはまだなっていない状況なので、そこは担当でつめるんですよね。来週の会議……。
砂村主任:病棟のほうにも伝えなければならないので、来週の中ごろぐらいまでには決定?することにします。カズオくんのところについては、これまで経験のある先生に、というところで担当を調整していくところです。
川上副校長:そこのところは待ってもらいながら発表になる、ということなので、よろしいですか。
(以下略)
