完璧な三神くんは、愛だけがわからない。


メイクも派手さはなく、素肌の透明感をそのまま生かしたような仕上がりだ。まつ毛はしっかりと伸ばされ、頬にはほんのりピンクのチークをのせて、唇には淡いピンクのグロスで艶々だ。

最後に小さなパールのイヤリングをつける。甘いのに、子供っぽくない。可愛らしいのに、儚い。


「三神に惚れるんじゃない、逆に惚れさせるためのメイク」


すごい、人間こうも変わるのか、と思うくらいの変化。

私史上一番可愛い……これなら、三神くんに惚れずに済むかも!!!


「ありがとうくるちゃん」

「自信もって行ってきな。惚れさせちゃいな」

私は準備を終えて、待ち合わせのカフェへ向かったのだった。いざ出陣!!!