完璧な三神くんは、愛だけがわからない。


ーー


「くるちゃん助けて三神くんに殺される」

「なになになに」


家庭科室に行くといつも通りの日常が広がっている。くるちゃんは先に作業を始めており、今日はブラウニーを作るらしい。

私はまた、くるちゃんに起きたこと全てを話した。三神くん、プライバシーも何もなくて本当ごめん。


「三神くん、女子との距離感がおかしすぎて頭爆発しそう。なんかよくわからないんだけど、ふたりで出かけることになった」

「え!?デートじゃん」

「ちがうちがうちがう、あれはねー恋愛って感じじゃない。あくまで私は〝女友達〟だから」

くるちゃんは、恋愛対象外の人と、わざわざ休日に約束するー?と、私が期待してしまいそうなことを言う。