完璧な三神くんは、愛だけがわからない。


「うわあ、伏野くんのほういいなあ、何か口調も優しいし、、何でも聞いてだって」

「――貴様には優しく教えてる時間はない」


まさか三神くんにマンツーマン指導を受けることになるとは思わなくて、私は恥ずかしさもあり、つい軽口をたたいてしまう。

三神くんがペンで教科書をトン、トンと規則正しい音で鳴らす。

伏し目がちのお顔が、すごく真剣で、綺麗だった。


「……何、こっちばっか見んな」

「勉強する時は眼鏡をかけるタイプか……って思っていただけ!!」


イケメンに眼鏡。悪くないな……。


その後も三神くんばかり眺めていたら「てめえマジでやる気あんのか」と叱られ、おとなしく講義を受けた。