「……本当、なんでだろう。俺だって、よくわかんねえよ」
「……」
「ただ、この前お前に言いたい放題言われた時、なんかわかんないけど安心した。……対等って感じがしたんだろうな。それが新鮮で、心地いいのかのしれない」
「……」
「だから、気になる。知りたい」
「っ」
もっと、おもしろがってるのかと思っていた。
私の好意は筒抜けで、気持ちを弄ばれてるんじゃないかって思ってた。
〝対等〟
誰もが羨む容姿、頭脳、家柄……。三神くんの、才能あふれる人生を羨ましいと思っていたけど。
「俺ずっと神童って言われてたんだぜ。そんな俺がお前に対等を感じるのも変な話だけどな……」
きっと、これまでの人生で、三神くんにも私なんかでは理解できない悩みがたくさんあったのかもしれない。
対等がない人生を、想像したら、少しだけ胸が苦しくなった。
心細くもなったから……。
「……春苺」
「え」
「お前じゃなくて、春苺って呼んで。友達だから、」
君の対等に、なりたいと思ったんだ。

