完璧な三神くんは、愛だけがわからない。


ーー

部活を早く終えようとできるだけ努力はしたけれど、それでも2時間は経過してしまっていた。三神くんたちのクラスが1限多いけどそれでも授業が終わってから軽く1時間は経過していた。

本当に彼がいるのか甚だ疑問ではあったが、家庭科室を出るとその隣の教室に人影があった。

「……」

デジャブか!?というくらいこの前の状況と似ていて一瞬焦ったが、人影が一つであることが確認できたのでゆっくりと進んでいく。


「……三神くん?入るからね、入るよ」

「……何怯えてんだよ」

「一応ね一応」

「もう学校じゃしてねえって」


その言い方、学校じゃないところでならしてるんだ。と嫌な解釈をしてしまう。
そんな自分に嫌気がさした。