「千郷明日はどう?明日なら空いてるよ」
「えー今日がよかった」
「千郷が誘ってくれるなんて珍しい。どうしたの?何かあった?」
「別に、だって最近春苺、来実にべったりじゃん」
そんなことはないと思うけど、と思いながら、口に出すと面倒なことになりかねないので私は黙り込んだ。
「……」
最近、千郷と話していなかったから忘れかけていたけど……、くるちゃんと千郷はあまり相性が良くない。1年生の時も二人は口論になることもあり、私はびくびくしながら仲裁していた。
千郷は今日くるちゃんがいないのがわかっていたから話しかけてきたんだ。
「とりあえず今日は予定あるから無理よ。また予定合わせよ」
「……わかったよ、また連絡する」
女の子が奇数でも仲良くできる秘訣があったら、誰かにご教授いただきたい。
千郷が嫌とかではないし、むしろ好きだけど。久しぶりの空気感にお腹がきりきりとした。

