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「今日の春苺なんか怖いくらい集中しているね」
「そう?」
三神くんと放課後に会う約束をしてしまった。たとえそれが貸したものを返すためだけだとしても、予想外の出来事の連続に頭はついていかない。
同じ部活の千郷(ちさと)の声で意識がはっきりとする。
緊張で部活どころではないと思っていたが、思いのほか針は進んだ。無心で作業してしまったようだ。
「今日さ、ちょっと一緒に出かけない?」
「うーん、ごめん今日はちょっと先約がありまして……」
千郷は今はクラスが違うけど1年生の時に同じクラスだった子。1年目の時は学校では一緒にいたけどプライベートではあまり遊んだことがなかったので珍しい。

