完璧な三神くんは、愛だけがわからない。


ーー

あれから数日が経過した。英語の授業。移動教室。

日本語もままならないってのに、ほかの言語を学べって言ったって難しいものがある。私は5教科の中で英語が一番苦手だった。

移動教室の準備ができたので、隣のクラスをふらっと覗く。机に突っ伏している三神くん発見。


「綾(リョウ)、次英語だよ、もうはじまるけど」

「……うーん」

みんなが三神くん三神くんって呼ぶから、不意の名前呼びに少しドキッとした。

眠たそうな声。一限目の授業を寝て過ごしたんだろうと想像がつく。これで学年1位なんだから世の中って不公平だと思う。

三神くんに声をかけていたのは、彼と同じクラスの伏野透真(フシノトウマ)くん。

類は友を呼ぶって本当なんだな、って思っちゃうくらい彼も整った容姿をしている。

サラサラとした茶髪が艶があり綺麗で、パーツも美しい。三神くんよりも少しだけ童顔なお顔もとてもチャーミングだ。