完璧な三神くんは、愛だけがわからない。


「だだだ大体ね、あなた私のこと何一つ知らないでしょう。私の苗字は?下の名前の漢字は?何組に属してる?好きなタイプは?座右の銘は?」

「……」

「ね、何一つ知らないの。そんな相手にキスされても私何も嬉しくない、むしろ逆。っていうか、何で自分のキスが全人類にとってのご褒美みたいに思っているわけ?普通にセクハラよ。勘違いも甚だしいのよね!!!」

「……黙って聞いてりゃ言ってくれるじゃん」


はっ、と冷静になる。おっと、うっかり口が滑ってしまったようだ。言ってから三神くんが怒ってしまったらどうしようと不安になったが、意に反して彼は笑っていた。

「お前……変な奴だな」
「…そそんなこと、ないと思うけど」