完璧な三神くんは、愛だけがわからない。



教室のドアに手をかける。が、三神くんがその手を抑制する。外に出られない。

「なに、離して」
「まだ帰らせないよ」

「なんで……、帰るからっ」
「ハルメさんさあ、何で俺がみんな憧れの三神くんでいられるか、わかる?」

と同時に腕を引かれる。

「きゃっ」

目の前には彫刻のように綺麗なお顔、陶器のようにきめ細やかな肌。

あ、やばい、これは……。と考えて0.2秒。反射的に目をつぶり、その顔を押し返した。

そんな簡単に、させない。


「ななな、舐めないでいただきたい!!!!!」
「は」

自分で思ったより、大きな声が出た。

「勝手にキスして昨日のことを丸め込もうとしたってそうはいかないんだからっ!やだもう汚らわしいやだやだ離して」

「……」