青春予報

4月半ば。

私の席は、靴箱掃除に割り当てられた。
陽キャのSさんと、モテ男子のNくんと、幼馴染のYちゃん。
4人でワイワイと小さいほうきを持ち、靴箱を掃除する。

ふとそんなとき、Sさんが私に話しかけてきた。
「ねえ、Kさんって、好きな人とかいる?」

ギョッとした。
会ってそうそう、そんな事聞くか?
でもまあ、陽キャだから、そうなんだろうと思いながら、恋バナ好きな私は言ってしまった。

「うん、Uくんが好きなんだ〜」

Uくんは、誰もがイケメンと言うであろう男子。
勉強もできるし運動もできる、少女漫画から飛び出してきたようなクール系男子だ。
かっこいい。

5年生までは足を踏み合うライバル関係だったが、その気持ちが同じクラスになってふと変わったっぽい。

「U?そうなんだ〜」
Sさんは、ニヤニヤする。
私も負けじどSさんの好きな人を聞き出そうとしたが、その時は無理だった。

掃除の時間は15分。

結局はぐらかされ、かわされ、私だけ損したことに、私はその頃気づいていなかった。