人形少女と二人ぼっち

いのりは、私の向かいの席に座った

「ましろ、なんか、口紅さしてるみたい」

「さっきね、苺をましろの口に当てたの」

「ましろ、食べれないのに?」

「でも、香りは感じれるかなと思って」

「ましろ、いちご好き?」

香りや形は好き

花帆は、出来上がったローストチキンや、サラダ、ケーキをテーブルに並べた

「すごい、クリスマスだ!」

「でしょ? いのり、最近受験勉強ばっかりだから、ましろと頑張って作ったのよ」

「ましろと?」

いのりは、私の顔を覗き込む。私は見ていただけだ。だけど、花帆は楽しそうにしていた

「ありがと、花帆姉、ましろ。じゃあ、クリスマス楽しむよ。今日くらいは、いいよね、楽しんでも」

「そう来なくっちゃ。いのりが、受験勉強忙しいのは分かってる。でも、こういう日くらいは、いのりに楽しんでほしい」

花帆は、スマホから、クリスマスソングをかけた。オルゴールの優しい音色だった