人形少女と二人ぼっち

花帆は、苺のヘタをきり落として、半分に切り、ケーキに並べていった

私の唇に、苺を押し当てる

「ましろ、食べれなくても、香りだけは感じれるのかな? 甘酸っぱいでしょ?」

味はわからないようだった。でも、私の唇は苺に染まって赤く色づいた

「かわいい。ましろの肌、真っ白だから、苺の赤がとっても映えるね」

私は、苺と言うものは良く分からない。赤くて甘酸っぱい香りがするものだという事は分かる

花帆は、出来上がったクリスマスケーキを、冷蔵庫にしまい、ローストチキンを焼いたり、サラダを作ったりした

匂いにつられて、いのりが部屋から出てきた

「花帆姉、何作ってるの?」

「出来上がってからのお楽しみ。模試はどうだった?」

「うーん、まあまあかな」

いのりは、それほど悪い顔はしていなかった。少しは手応えがあったのだろうか

「何か手伝うことある?」

「うんん、いいわ。ましろと座ってて。今日はサプライズなの」