人形少女と二人ぼっち

私は、その日、フリルたっぷりの真っ赤なドレスを着せられて、頭にサンタの帽子を被って、リビングの椅子に座っていた

「なに? ましろ、コスプレ?」

「そんなんじゃないよ。でもかわいいでしょ? ましろにも、クリスマス楽しんでほしくて」

「あー、ね」

「いのりも、一緒にケーキ作らない?」

「わたし、過去問やらなきゃいけないから。時間内に全部解けるかやってみたくて」

「いのり、せっかくのクリスマスなのに、根詰めすぎじゃない? こんな時くらい、息抜きすればいいのに」

「今は無理。大事な時期なの」

いのりはそう言って、部屋へと閉じこもった

「いのりったら、そっけないのね

よし、いのりが勉強終わって出てきたら、びっくりするくらいかわいいケーキ、一緒に作ろう」

そう言って、花帆は、トレイに乗せたスポンジケーキを、テーブルの私の前においた

「ましろとこうして、二人だけで、クリスマスの準備するのもいいな」