人形少女と二人ぼっち

「うん…」

「試験の当日は、いのり一人で行かないといけないのよ」

いのりは、返事ができないでいた

どうして、私が一緒に行けないところに、行かないといけないの?

いのりは、それでもそこへ行きたいの?

「やっぱり、ましろがいないと、わたし怖いよ」

いのりは、そう振り絞るように言って、ノートを閉じた

「まだ、時間はあるんだから。あまり思い詰めないで、いのり」

「そうだね」

「私夕飯作るからね」

花帆はそう言ってキッチンへ向かった

「ねぇ、ましろ、わたし、やっぱりだめなのかな。ましろがいてくれると、怖くないんだけど、一人で、外に出る自信がないんだ」

だめじゃないよ。私だって、いのりがいないと外には出れない

同じことじゃないの?

「一人で外に出れないと、受験も行けない、高校だって行けなけいよ」

いのりは、私といる時は、安心できるの?

「ましろといるときは、安心できるんだ。だけど…」