人形少女と二人ぼっち

「あっ、そうだよね。うん、分かったよ」

いのりは、私を、窓の見える椅子に座らせてくれた

「ましろ、これで、ちゃんと海見える?」

これで十分だよ

いのりは、私をテーブルに付かせると、ウッドデッキに出て、海を眺めに出た

「すごい、こんな景色初めて見た」

いのりは、はしゃいでいた。私は、そんないのりを、部屋の中から眺めていた

いのりは、何かに気がついたように、私のところに戻ってきた

「なんか、わたし一人はしゃいでてごめん。ほんとは、ましろと一緒に楽しみたいのに…」

いいんだよ

私は、いのりが、楽しんでいる姿を見てるのがいいんだ

「ねぇ、夜になったら海岸行こう。一緒に星を見ようって言ってたでしょ」

うん、夜には、いのりと一緒に星というものを見れるんだね

「二人とも、ちょっと休憩したら、バーベキューの用意するわよ!」

「え? 何するの?」

「グリルに炭を並べて、火を起こさないと」

火…

少し身体の関節が軋んだ。人形は燃えてしまうと、元に戻らない